「やってみなはれ」で脳は若返る
「やってみなはれ、やらなわかりまへんで」
これはサントリーの創業者、鳥井信治郎の有名な言葉です。
鳥井はこの精神で無謀と指摘された国内でのモルト・ウイスキーの醸造に挑戦し、見事に成功させてサントリーの礎を築きました。
関西人には「やってみなはれ」気質が強いのかもしれません。
登山家でありながら京都大学助教授を務め、東芝の技術者としてデミング賞(社会貢献度の大きい企業や産業人に与えられる賞)を受賞している西堀栄三郎も、次のような言葉を遺しています。
「とにかく、やってみなはれ。やる前から諦める奴は、一番つまらん人間だ」
こういうマインドの必要性は、なにも高度な研究、製品の開発・製造といった特別なジャンルにかぎったことではありません。
日常的なあらゆるシーンでも、人間に新しい発見をもたらします。
着たこともないようなシャツを買って着てみたら、意外と好評だったなどということもあるでしょうし、はじめての食材が信じられないほど自分の舌に合った、テーマパークにはじめて行ったら、とても気分が壮快だったとか、いくらでもあるはずです。
「やってみる」精神が大切なのです。
そんなちょっとしたトライ、冒険は脳を驚かせたり、脳に感動をあたえたりするのです。ヨボヨボ脳になっているヒマなどありません。
毎日、どんな些細なことでもかまいません。やったことのないことをひとつ見つけて、トライしてみませんか。