【第1位 イーロン・マスク】
8歳から、母の経営するスクールでIT担当
フォーブス誌の世界長者番付(2022年4月発表)で初の首位に立ったのは、ツイッター社の買収で話題の米電気自動車(EV)メーカー・テスラ最高経営責任者(CEO)イーロン・マスクで、推定総資産は2190億ドル(約33兆円)。
※フォーブスは2022年12月7日に同氏の資産を1849億ドル(約25兆円)と算定。
格安賃貸オフィスの一室で起業したオンラインコンテンツ会社を皮切りに、PayPal、スペースX、テスラを次々に成功させ、世界一の大富豪にまで上り詰めたマスクだが、その生い立ちは決して恵まれたものではなかった。3人きょうだいの長男として南アフリカに生まれ、8歳で両親の離婚を経験。
31歳で3人の子供を抱えるシングルマザーとなったモデル出身の母親、メイ・マスクは、CNBC Make It(※)に寄稿した子育て方針のエッセイで、希代の起業家を育てた秘訣を、「幼少期から働く経験をさせること」と明かしている。
(※)ビジネスやお金、成功体験の情報が得られるアメリカのウェブサイト。
自身も8歳の時に時給5セントで父親の経営するカイロプラクティッククリニックのチラシを郵送する仕事を始めたメイは、同じように3人の子供たちに幼い頃から自身が経営するモデルスクールや栄養コンサルタント業を手伝わせた。