Case Study[1]
海外の代理店にはじめての取引を依頼する
1.初めての場合は最初に名乗る
英語メールでは署名があれば名乗る必要はないが、日本語の場合、紹介者がいたとしても、初めてのコンタクトではきちんと名乗るべき。
2.英文流で、結論は最初に
英文の型どおり、最初の段落に結論を書いておくと読み飛ばされにくい。仰々しい挨拶や会社説明などは省き、代わりにURLを添えておこう。
3.直訳では失礼になることも
元の英文を直訳すると「ご存知の通り」となるが、日本語では「おかげさまで」など、少しへりくだった言い方にしたほうがよい。
4.結論を補足する数字とメリットを
英文では、結論や用件を補足する理由を2段落目、3段落目に簡潔に書く。相手のメリットになりそうな数字などを盛り込むとよい。
5.次のステップを提示して締める
最後に結論をもう一度繰り返し、相手が決断しやすいように次のステップを示しておく。これは日本語でも英語でも同じで、効果的な手法。
※すべて雑誌掲載当時
経営コンサルタント 松崎久純
1967年生まれ。米国南カリフォルニア大学卒、名古屋大学大学院修了。米国の通信機器販売会社などを経て、経済産業省所管・中部産業連盟経営コンサルタントを務め、慶應義塾大学でも教鞭を執る。
同時通訳者 関谷英里子
慶應義塾大学卒。商社などを経て、アル・ゴア元米国副大統領やダライ・ラマ14世など、世界の一流講演家の同時通訳者および翻訳者として活躍する。著書に『ビジネスパーソンの英単語帳』など。
ビジネスメール講師 平野友朗
1974年生まれ。筑波大学卒後、広告代理店を経て独立。アイ・コミュニケーション代表として、1万人規模のメルマガをプロデュース。著書に『ビジネスメール「こころ」の伝え方教えます』など。
(澁谷高晴、永井 浩=撮影)