分析で終わらない、情報に直当たりする、議論を恐れない。物事の表面に流されず独自の思考を生む秘訣を元東大総長が指南する。
三菱総合研究所理事長
小宮山 宏

1944年、栃木県生まれ。東京大学大学院工学系研究科化学工学専攻博士課程修了。工学博士。2005年、東大総長に就任。「東京大学アクションプラン」を発表して改革を推進する。09年より現職。著書は『「課題先進国」日本』『東大のこと、教えます』など多数。

情報爆発ともいえる現代、自分の頭で考えることの重要性がますます高まっている。

自分の頭で考えるにはそれなりの訓練が必要だが、大前提として押さえておくべきことがある。課題を指摘するだけの議論はやらない。ある課題と、それに対する自分なりの答えを必ずセットにして考え、答えが提案できない問題提起はしない、ということである。ここでいう課題とは、そこを突破できれば視界が開けるような、大きくて難しい問題のことだ。