具体的な相談をするうえでは、自らの収入や支出、将来への希望といった個人的な情報を正直に伝える必要がある。信用できる人であることはもちろん、考え方に共感できて感覚の合う人でなければ、進んで話す気にはなれないだろう。し、周りに自分と似たような分野でFPに相談した経験があって、対応に満足している人がいれば、紹介してもらうといい。だが、「周囲にそんな人はいない」という人も多いだろう。その場合はマスコミに登場するFPに直接アプローチしてもいい。新聞・雑誌の記事や著書を読んで意見に共感できる人がいたら、ネットで検索してみよう。相談業務に力を入れている人なら連絡方法が見つかるはずだ。ただ、知名度の高いFPの中には個人相談を行っていない、もしくは相談業務経験が少ない人もいる。また、記事が面白いのと相談スキルが高いかどうかは別物、ということも頭に入れておこう。

ネット上には独立系FPのホームページがいくつもあるが、実績や料金のほか、自己紹介や仕事に対する考え方をよく読んで、納得できれば連絡をとってみるのもいい。ただし、中には「不要な商品を勧めて仲介手数料をとるのが目的ではないか?」と疑われるところもあるので十分な注意が必要だ。

お金に対する考え方は地域によっても大きく違う。地元の独立系FPを探すなら、日本FP協会のホームページのFP検索システムを利用する方法がある(http://www.jafp.or.jp/)。日本FP協会では各地域で定期的に無料相談会を行っているので、まずそこに参加して相性のいいFPを探すのもいいだろう。

ライフプランを相談するFPとは長くつきあうことが望ましい。複数のFPに問い合わせたり、短時間相談をしたうえで信頼できる人を選びたい。