かつて大きなブームを巻き起こした毎月分配型ファンド。しかし、この手のファンドの多くは外国債券に投資しており、円高の今、多額の含み損を抱える人も多いはずだ。毎月安定した分配金が受け取れることが魅力だったが、分配金は運用利益を反映したものではないため、元本に相当する基準価額が下がれば原資を切り崩すことになり、損失も大きくなる。
たとえば信用度が高い先進国債券を中心に、国際投信投資顧問が設定・運用する「グローバル・ソブリン・オープン(毎月決算型)」の場合、リーマンショック前のピーク時における基準価額が7697円(2008年8月8日)。これに対して12年2月20日時点の基準価額は4934円だから、約35%のマイナスになっている。
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