侵攻が長引けば核兵器使用の危機が高まる
ロシアの「核の恫喝」に対して、バイデン米大統領は、核兵器による「アルマゲドン」のリスクは1962年のキューバ危機以来最も高い水準にあると危機感を示した。
米国では、ロシアの核使用が現実味を持って語られており、ブルームバーグ通信によると、米国防総省傘下の国防情報局(DIA)は、侵攻が長引いて通常兵器が不足する事態になれば、ロシアは核戦力への依存を強めるとする報告書を作成した。
米政府は、核を使用した場合の強力な対抗策を秘密裏にクレムリンに伝えているとの情報もある。ペトレイアス退役米陸軍大将は、ロシアが核兵器を使用した場合、米国は報復として「ウクライナ領内のロシア軍と黒海艦隊をすべて破壊する」と指摘した。
広島県出身の岸田文雄首相は「ウクライナを新たな被爆地にしてはならない」と訴えるが、戦争長期化の中で、「核使用の脅威」も続きそうだ。