投資で豊かになれる人、なれない人の差はどこにあるのか。40代で「億り人」となった米国株投資のカリスマ・たぱぞう氏が、それでも「米国株を買うべき4つの理由」と「いまは避けたほうがいい2つの資産」について解説する――。(第2回)

※本稿は、たぱぞう『僕が子どもに教えている1億円のつくり方』(KADOKAWA)の一部を再編集したものです。

2017年9月:マンハッタンのダウンタウンにあるニューヨーク証券取引所の建物。
写真=iStock.com/Ivan Chertok
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それでもやっぱり米国株をお勧めするわけ

足元は冴えなく見える米国株ですが、それでも私は資産形成手段として米国株をお勧めします。

僕が子どもに教えている1億円のつくり方』の中でも紹介していますが、日本株の代表的株価指数TOPIXと米国株の代表的株価指数S&P500の推移を比較して、米国株が圧倒的に優位だからというのが一つの理由です。

理由はあと四つあります。

一つ目は米国では人口が増加しており、消費成長国であることです。米国の人口は増加し続けており、2030年には3.5億人、2050年には3.8億人を超えると見込まれています。人口が増えれば、消費活動が盛んになり、労働生産力が維持されます。年金などの社会保障を担う層が多く存在するため、社会保障負担が過度にならず、税金が適切に再投資されるなど、経済成長につながりやすくなります。

二つ目は、洗練された投資の法整備がなされていることです。米国の証券取引所は上場基準が厳しいです。株式市場には成長性の高い銘柄だけが集まり、自ずと株価指数は上昇しやすくなります。

三つ目は、世界の有力企業の多くが米国発祥だということです。アップルやマイクロソフトといった世界的に有力なIT企業の多くは米国企業です。ほかにも軍事、金融、ヘルスケアなど、多分野において米国が主導権を握っています。

四つ目は、日本においても比較的投資しやすいことです。この後ご紹介しますが、米国株投資というくらいですから、海外の資産に投資するわけですが、ありがたいことに今はそれを日本で手軽にできます。投資の先輩たちにも利用者が多いです。