「レバナス」以上に値動きが激しい暗号資産
2)暗号資産
仮想通貨やバーチャル・マネーとも呼ばれます。
日本銀行によれば、暗号資産はインターネット上でやりとりできる財産的価値を持つものです。「資金決済に関する法律」において、次の性質を持つものと定義されています。
・不特定の者に対して、代金の支払い等に使用できる。
・日本円や米国ドルなどの法定通貨と相互に交換できる。
・電子的に記録され、移転できる。
・法定通貨またはプリペイドカードなどの法定通貨建ての資産ではない。
・日本円や米国ドルなどの法定通貨と相互に交換できる。
・電子的に記録され、移転できる。
・法定通貨またはプリペイドカードなどの法定通貨建ての資産ではない。
暗号資産は、銀行等の第三者を介することなく、財産的価値をやり取りすることが可能な仕組みとして、高い注目を集めました。代表的な暗号資産には、ビットコインやイーサリアムなどがあります。
ビットコインのチャート(図表3)を見てみましょう。過去1年を振り返ると、最高値は6万9000ドル近く、安値は1万8000ドルを下回っています。
「レバナス」以上に値動きが激しい資産だということがわかりますね。
暗号資産には米ドルや円、ユーロなどの通貨とは大きな違いがあります。国家やその中央銀行によって発行された、法定通貨ではありません。持っているだけでは金利はつきません。また、裏付け資産がありません。値動きに合わせたうねり取りが得意な人には向いていますが、コツコツ積み立てて資産形成する人は距離を置いた方が安全でしょう。そのボラタイルな(値動きの激しい)性格は、投資する人を選ぶと言えます。万人向けではありません。
参入した時期がよく、なおかつ大きめに勝負ができた人は、それだけでFIRE(早期リタイア)を実現しています。同時に、つかんだ時期が悪い人は人生の計画が大きく狂う可能性があります。それが裏付け資産のないアセットの特徴です。上場したての小型株などにも同じボラタイルさはありますが、要は、そのようなアセットだということです。