自己肯定感の総量を増やしていく

わたしたちは、いくらでもたくさんのことに興味を持っていいし、未知のものごとにどんどん挑戦したほうがいいのです。

「ブレない自分軸」にこだわっていると、いつまで経っても変わらない自分のままです。「これはこう」と決めることは、ある意味ではとても原理的な態度であり、自分で自分の可能性を潰しかねません。

もちろん、確固たる自分軸によって、なにが起こってもブレずに強く生きていける人はそれで構いません。でも、そんなふうにいかない人がほとんどですよね? 信念や「ブレない自分軸」がいい意味のこだわりになればよいのですが、たいていの場合は頑固さに変わってしまい、どんどん生きづらくなってしまいます。

そうではなく、強い風に吹かれて大きく揺れ動いたとしても、大きくしなってまた元に戻ればいいだけのこと。これからの時代には、そんな「しなやかな自分軸」のほうが大切なのは間違いありません。

葉のある緑の竹の木のクローズアップ。
写真=iStock.com/baona
※写真はイメージです

「しなやかな自分軸」を持つためには、わたしたちが生まれつき持っている自己肯定感を、できるだけ高めていくことが必要です。

生まれつきといっても、生育環境や時代背景、意識的なトレーニングなどの後天的な要素によっても自己肯定感は高くなったり低くなったりします。そのため、たとえいま自己肯定感の総量が低くても、それは高めていくことができるので安心してください。

何歳からでも遅いということはない

ここで、あなたの自己肯定感の総量をチェックしてみましょう。

中島輝『「知らんがな」の心のつくり方』(KADOKAWA)
中島輝『「知らんがな」の心のつくり方』(KADOKAWA)

自分の自己肯定感の総量レベルを知るだけでも、自分の心の揺れ動きを客観的に掴みやすくなります。

そのうえで、自己肯定感の6つの感は何歳からでも高めることができるので、「しなやかな自分軸」をつくるのにもっとも効果的な方法となります。

具体的な方法は『「知らんがな」の心のつくり方』(KADOKAWA)で紹介しますが、少しずつ「しなやかな自分軸」をつくっていけば、周囲の環境の変化に対して柔軟に対処できるようになります。状況把握能力が上がり、誰とでも調和が取れるようになるので、もっともっと楽に生きていくことができます。

そんな強くしなやかな姿は、まさに「あいまいさ」に通じています。

いまは、先が見えないカオスな時代です。そんな予測不能な環境においては、ブレない一本の木を立てようと頑張るのではなく、カオスのなかでブレながら、むしろブレた先でも楽しみながら、軽やかに経験を積んでいく「しなやかな自分軸」のほうが役に立つでしょう。

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