「夫婦生活は夫が主導権を握るもの」という古い考え方
かつては「結婚したら一生、添い遂げるもの」という価値観が一般的だったが、今は3人に1人は離婚をする時代。離婚する夫婦の5組に1組は20年以上一緒に暮らしてきた夫婦の熟年離婚という実情もある。
だが、これは必ずしも悲観的なこととは言えないかもしれない。なぜなら、夫の庇護の下でしか行動できなかった女性たちが、離婚という道を選ぶことで、「自分らしく生きられる」「自由を手にすることができる」「経済力に不安もない」ということをかなえられるようにもなったからだ。
「夫婦生活は夫が主導権を握るもの」という古めかしい考え方を持っている男性は、今回紹介したケースのように「なぜ妻が別れたいというのか見当もつかない」という事態にもなりかねない。円満な夫婦関係を継続するためには、そうした価値観を今すぐアップデートする必要があるかもしれない。