②○か×かジャッジする「審判タイプ」

相手の話の内容が自分の意見と違っていたり、非常識と受け取れたり、荒唐無稽に思えたりすると、つい口を挟みたくなるのが、審判タイプです。

「○○は冷やしてから食べるとおいしいよ」
「そうかな、常温のほうがおいしいけど……」

審判タイプの人は、自分の価値観や判断基準と異なると敏感に反応し、いきなり否定したり、真っ向から反対意見を言ったりする傾向があります。議論を戦わせるディベートの場ならともかく、ふだんの会話の中で相手の心を折るようなツッコミが入れば、相手は話したくなくなります。

毎回、そんな会話を続けていれば、相手は「いつもあなたが正しいのね」と話を聞いてくれない人と思われることにもなるでしょう。聞ける人は、どんな内容であれ、まずは相手の話を受け入れることから会話を進めます。

話すことを拒絶されても仕方ない…

③何でも説明したがる「解説者タイプ」

聞かれてもいないのに、求められてもいないのに、確認したり、説明したりしながら会話を進めるのが、解説者タイプです。

「昨日、○○さんから夜中に電話があってさ」
「○○さんは、あなたが新卒で入社したときの……」

相手は連絡してきた内容について相談したいのかもしれないのに、夜中の電話は非常識なことについて話したいのかもしれないのに、解説者タイプは相手の話を折ってまで確認作業を始めます。それによって、相手は話したいことが話せなくなったり、説明が長くなり過ぎて話す気力が失われたりすることもあります。

お店で買い物をしているときに、説明がくどかったり、こちらが聞きたいかどうかも構わず不要な説明をしてくる店員っていますよね。解説者タイプは、話している人にとっては、そんな面倒くさい対象になっているのです。

プレゼン
写真=iStock.com/recep-bg
※写真はイメージです

④とにかく聞きたがる「記者タイプ」

好奇心旺盛なのはいいことですが、興味のあることや気になることがあれば、とにかく根掘り葉掘り聞いてしまうのが、記者タイプです。

「1週間前にお母さんが入院して……」
「どこの病院なの? どんな病気なの? いつまで? 入院費用は?」

相手がどこまで話をしたいのかわからないのに、記者タイプは、とにかく自分が聞きたいことはすべて聞こうとします。1つ2つの質問ならともかく、あれこれも聞かれると、相手は「自分が知りたいから聞いているだけなのね」と興ざめして、話したくなくなります。

しつこく聞かれると、まるで事情聴取を受けているような気分になってしまうこともあります。それどころか、食い気味に質問されると、「この人はきっとどこかで誰かにしゃべるのでは……」と思われ、話すことさえ拒絶されることにもなります。