英国女王の葬儀に秋篠宮夫妻が出席する可能性もあった
宮内庁が天皇家と秋篠宮家の相克を演出している。
相克とは互いに相手に勝とうと争うことだが、この兄と弟に限って、そんなことがあるとは思えないが、宮内庁が介在しているとなると、事は複雑になるのかもしれない。
兄弟が争った歴史的事例は、中国では宋の太祖と太宗がよく知られている。日本でも、天智天皇と大海人皇子(後の天武天皇)、源頼朝と源義経、徳川家光と徳川忠長など、いくつもある。
最近でいえば、贈賄の容疑で逮捕されたKADOKAWAの角川歴彦会長(当時)と、兄である角川春樹元社長(現・角川春樹事務所会長兼社長)との骨肉の争いが週刊誌を賑わせてもいる。
兄弟は他人の始まりとはよくいわれるが、万に一つも、兄・天皇と弟・秋篠宮が争うことなど考えられない。
では、週刊新潮(9月29日号)は何を根拠に「『天皇家vs.秋篠宮家』相克を演出する宮内庁の罪」などという物騒なタイトルをつけて報じたのだろう。
天皇皇后は、英国エリザベス女王の葬儀に急遽参列したが、当初は、慣例に従って秋篠宮夫妻が出席するという可能性も取り沙汰されたという。しかし、
「英国王室との縁の深さに鑑み、なにより陛下ご自身の強いご意思もあって、参列が実現したのです」(宮内庁担当記者)
あわせて、天皇が渡航の間、皇位継承順位1位である秋篠宮が、初めて国事行為を臨時代行することになった。
天皇家と秋篠宮家の「日程バッティング」が相次ぐ
2人が帰国したのは9月20日。強行軍だったため、体調が心配された皇后も、元気な姿で関係者たちをホッとさせた。
コロナ禍でままならなかった地方行幸啓も、10月1日の「とちぎ国体」から再開し、活動を本化させるといわれていた。
10月には四大行幸啓である「国民文化祭」が沖縄で開催され、11月には兵庫で「全国豊かな海づくり大会」と続くのである。
ところが、再始動の記念すべき10月1日に、秋篠宮の長男・悠仁さんの伊勢神宮参拝があったのだ。
今回は、高校入学の奉告もかねて伊勢神宮を1人で参拝したということだが、「せっかくの貴重なご経験が、両陛下のみならず令和皇室にとって重要なご公務と、完全にバッティングしてしまいました。皇室では従来、ご身位が高い方が大事な行事に臨まれる際、他の皇族方は会見などご自身に関する行事を同日に重ねないようにするという不文律があるのですが……」(宮内庁担当記者)と、批判の声があるというのである。
週刊新潮によれば、実は、今回だけではなく、この不文律を堂々と“無視”したケースがこれまでも何回かあったという。