「私のミス」西村長官が異例の陳謝

2017年9月に行われた秋篠宮眞子さんと小室圭さんの「婚約内定記者会見」の日は、皇太子夫妻(当時)が「国民文化祭」出席のために奈良を訪問していた。

当日は日曜日でもあり、会見などが行われるはずがないのだが、小室さんが、「平日は(パラリーガルの)仕事がある」といい出し、これに眞子さんも賛同して、「あろうことか宮内庁は主張を呑んでしまい、日程が重なってしまったのです」(皇室ジャーナリスト)

これだけではない。今年3月17日に天皇の長女・愛子さんの成人会見が行われたが、この日は、悠仁さんの中学の卒業式だった。

小室圭問題で世間の批判を浴びていた秋篠宮家としては、この門出の日のニュースを機に風向きを変えようという考えもあったのに、このバッティングにより、それが水の泡になり、「当てが外れた紀子妃殿下の落胆は激しく、“なぜこのようなことになってしまったのでしょう”と、お嘆きとともにお怒りを抑えきれないご様子が窺えました」(宮内庁関係者)

その結果、1週間後には、宮内庁の西村泰彦長官が定例会見で、「私のミス」と述べ、異例の陳謝に追い込まれる事態となってしまった。

「天皇家の長女の一度きりの成人会見」の重要性

西村長官は、悠仁さんの卒業式が頭に思い浮かばなかったといったようだが、学校行事はかなり前から決まっていることだから、侍従職と皇嗣職との間のコミュニケーション不足があらわになったということのようだ。

したがって、宮内庁内では、天皇家の長女の一度きりの成人会見を、いかに皇位継承権を有するといえど、皇嗣家のお子さんの卒業式のために変更することが、果たして適切かという声も上がったという。

さらに、悠仁さんの伊勢市訪問の目的は、ここで開催されている正倉院の特別展を見るためで、伊勢神宮参拝は「その折に」お参りするのだと皇嗣職は説明していたが、宮内庁担当記者は、

「この特別展は11月上旬まで開催中で、10月1日でなければならない理由はありません。こうしたことから、3月の卒業式が不本意な結果になってしまった紀子さまによる“意趣返し”なのでは、といった憶測も飛んでいます。実際には皇嗣職と侍従職との連携不足が最大の原因なのですが、世間にはさながら両家に諍いがあるかのように映ってしまいかねません」

といっている。

私にいわせれば、両家に諍いがあるように見せているのは週刊誌で、こうした論調を読んだ読者が、噂を拡散していくことで、天皇と秋篠宮との間に、微妙な空気感が生じてしまうことが恐いと思うのだが。