それほど酔っていなかったが、様子がおかしくなり…

「東京地裁に提起された訴訟自体はすでに昨年、取り下げられているが、手元にある訴状によると、香川は19年7月に、銀座の高級クラブを訪れていた。その訴状には、同日午後11時ごろ、当該クラブの個室で行われたこととして、こう書かれているのである。

〈訴外香川の隣にいた子が席を外したため、その席に原告が移動したところ、突然、訴外香川は、原告の服の中に手を入れ、ブラジャーを剝ぎ取った。剝ぎ取られたブラジャーは、被告及び同行の客3名に次々と渡され、全員がその匂いを嗅ぎ、いろいろと卑猥なことを申し述べた〉
〈そして、訴外香川は、原告にキスし、服の中に手を入れ、原告の乳房を直になでまわしたり揉んだりしてもてあそんだ〉

その場に居合わせたほかのホステスにも話を聞いてみたところ、香川氏は来店当初それほど酔っておらず、陽気に盛り上げ役に徹していたという。

しかし、徐々に様子がおかしくなり、ホステスのドレスに手を突っ込んでわきを触り、匂いを嗅ぐなどの行為に及んだ。そして、極め付きが美麗さんをターゲットにしたセクハラだったという。

「『彼女は明るく、酔ったお客さんをあしらうのが上手で、だから余計にいじられたのでしょう。間もなく香川さんは美麗さんのブラジャーを剥ぎ取り、その匂いを嗅ぎながら彼女をはやし立てました。さらには美麗さんの胸元に手を突っ込んで、胸をもみはじめた。キスまでしていましたからね』」(週刊新潮)

口外しない“掟”はあっても、度を越している

こちらも強制わいせつ罪になりかねない行為である。その上、あまり酔ってはおらず、初めての店で、これだけのハレンチなことができるというのは、ほかにも“余罪”がありそうだ。

クラブのママに損害賠償を求めたというのだから、当然、香川氏にも同様のことをしたと思える。香川氏側は、事務所があわてて謝罪に訪れ、慰謝料の名目で多額の金品を彼女に払って示談にしたのだろうか。

銀座には店で起きたことは口外しないという“掟”はある。だが、香川氏の行為は度を越している。口外されても仕方ない。

香川氏の場合もセクハラの代償はあまりにも大きかった。もはや「土下座」しても元には戻らない。

この2人のセクハラ報道を読みながら、沖縄のクラブは知らないが、私も知っている銀座のクラブで、なぜ、こんなことが起きたのかを考えてみた。