長谷川閑史が、“グローバル経営者”と呼ばれるもう一つの特徴がある。それは日本人経営者には珍しく、経営リスクを取れる点にある。長谷川は、こう語る。

11年度はナイコメッド買収により、売上高は上がったものの武田薬品本体では売り上げが下がった見込み。営業利益は、依然として高いものの今後は予断を許さない。12年3月以降、37年ぶりとなる2000億円規模の社債発行をする。

「ある程度、すべての事業判断にリスクはつきものです。100%安全だったならば誰でもやるし、そんな案件は市場に出てくるわけないしね」

今回のナイコメッド買収では、買収提案を役員会に諮るときに「恐らく、反対にあうだろうな」と思っていたという。