医薬メーカーの中で、一番華やかで注目が集まる部門といえば、「創薬」部門で、各社が、巨額の資金と高度な人材を注ぎ込む。その部門のトップとして、11年10月に、長谷川閑史が三顧の礼で招聘した人物は、米国・英国などで国際的にも高い実績を誇る元ライバル社幹部だった。

山田忠孝●1945年、東京都生まれ。スタンフォード大学(歴史学)卒業、ニューヨーク大学医学部を首席卒業。GSK取締役、ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団などを経て、2011年武田薬品工業取締役。

その人物は、取締役で研究開発部門を統括する山田忠孝。その肩書は華麗だ。