子どもの態度は親の態度の反映
たとえば、我が家では、食事はきちんと席に座って落ち着いてするものだと教え、もしもそうしなかったら、食事はすぐに下げる、という約束をしていました。
仮に子どもたちが食事中に歩き回ったりしたら、叱ったりせず、すぐに食器を片づけて、次の食事時間まで何も食べさせませんでした。
ところが、主導権を持っていない親は、口先だけで叱ったり、小言を言ったりはしても、結局は子どものペースに合わせてしまいます。
結果、食事の途中で歩き回ったり、遊び始めたりしているにもかかわらず、なんとか食べさせようとして、よけい混乱に陥るのです。
子どもは何の先入観もなく生まれてきます。そして、生まれたあとの環境をすべて受け入れます。親がいけないと教えたことはしませんし、こうするのが正しいと教えたことは必ず理解するものです。
子どもの態度は、親の態度の反映です。
親がぶれるから、子どもは聞き分けがないのです。
親が、「食事中は座りなさい」と言ってはいても、実際の態度では歩き回ることを許していれば、子どもは自分の好き放題にしてかまわないのだと学習します。
主導権が曖昧だから、こんなことが起こるのです。これは子どもが大きくなればなるほど修正が難しくなり、子育てが難しくなります。
親が主導権を持つことは、子育てで最も大切なことです。
正しいことは正しい、いけないことはいけないと、子どものためには心を鬼にしてでも教えなければなりません。それは親にしかできない務めなのです。