人生において存分に働ける時間は少ない

今回のテーマは「新しく挑戦をするとき」です。

挑戦にはいつだって大きな覚悟と一歩踏み出す勇気が求められます。時として挑戦する者は嘲笑されてしまうことすらあります。しかし、われわれは挑戦することをやめない、いや、挑戦せずにはいられないのです。

あるいは私たちの有限性がそうさせているのかもしれません。私たちは必ず命を終えて去っていく存在です。つまり私が私として生きる時間には限りがあるということです。これをもっと細かい範囲で考えれば、人生において存分に働ける時間はさらに限られていることになります。

この限られたステージでは人生の目標を達成する・資産を蓄える・社会に貢献する等々……求めることが非常に多く、時間の重みはより一層増すでしょう。

「今のままの時間の使い方でいいのか」

私の友人が転職で悩んでいたとき、次のようなことを口にしていました。

「今のお仕事、お給料はいいし悪くはないと思っている。けれども、自分のやりたいことではないし……。やっぱり、やりたいことをやりたいなって、最近考えているの」

仕事の目的が、お金を得ることだけであれば、現状のままで不満はなかったはずです。しかし、実際は収入を得るだけではなく、何に時間を費やすのか。そして、その時間でいかに「こころ」を喜びで満たすのかを真剣に悩み、新しい挑戦を望んでいるようでした。

社会人として日常生活の半分以上の時間を仕事に割り当てている私たちにとって、仕事は時間の使い方に直結する問題であり、人生においても多くのウエイトを占めています。

それゆえ、何か挑戦が頭をよぎるときは、「今のままの時間の使い方ではいけないのではないか」という疑問が生じているのではないでしょうか。