ブッダの言葉「どこへ行こうとも尊ばれる人」の特徴
ブッダもこう述べています。
信仰あり、徳行そなわり、ものを執着しないで与え、物惜しみしない人は、どこへ行こうとも、そこで尊ばれる。(中村元訳『ブッダの感興のことば』第10章8)
働くことで他者とつながり、互いに「こころ」を利すること。それは長い時間の中で、燦然と輝く月のようにいつまでも色褪せません。私たちは「働く」生き方に縁があったからこそ、働いているのであり、そこにだって社会人ならではの道があり、喜びがあるのです。
仏教の実践と聞くと、例えば坐禅を組んだり、滝に打たれたりなど「いかにも」なイメージが先行しがちですが、私たちの日常もまた十分な修行の場になり得ます。いや、働く者にとっては、社会こそが実践の場です。
働くことが私たちにとっての「利他」となる、新しい挑戦がその転機であってほしいと願うばかりです。