【解説】理不尽な上司は心の中で切り捨てるのも一手
北風上司、そんな言葉をいつも投げつけられる人の身にもなってください。
「こうなると思っていた」「だから、俺は言ってたんだよ」という言葉、「そう思っていたのなら、そのときに言ってください!」と思うことがしばしば。後出しじゃんけんのように、結果が出た後に浴びせかけてくる言葉です。
私もよく、こうした言葉を浴びました。私の失敗を指しながら、「俺があのとき、口を酸っぱくして言ったのに、このザマはなんだ!」と言われるのです。あまりに言われるもので、「それ、いつおっしゃいましたか?」と反論したところ、「覚えていないのか?」と言いながら、その日を示すことはできませんでした。だって、本当のところは言っていないんですから。
しかし北風上司の場合は、「それ、いつおっしゃいましたか?」と尋ねたら、「痛いところを突かれた!」と思って、逆上する可能性がありそうですね。プライドの高い人間ほど、こういうときにハリネズミのようにハリを逆立てて責めてきます。「あなたのこと、見損ないました」と心の中で切り捨てて、終わりにするのも一手です。
もうひとつ気になるのは、堀家さんが、子どもの頃からずっと自分を「ミスが多い」と思い込んでいること。自分をそう思い込むと、ミスが多い自分しか見つけられなくなりますよ。自分のいい面にも光を当ててくださいね。