「いかがでしたか?」では取りたい答えは返ってこない

社会の人たちに対する聞き方とは、例えば、ネット上の調査とか、グループインタビューとか、感想アンケートとか、そんな、その他大勢や複数の参加者、出席者などの声を聞くときの聞き方という意味です。

ここで重要な概念は、「フィードバックを取りにいきましょう!」ということ。

「いかがでしたか?」なんて漠然とした聞き方をしても、取りたい答えはなかなか返ってきません。

不特定多数の人の声を聞くときは、具体的に聞かなければならないのです。

例えば、研修を実施して、その感想を参加者に聞きたいとき。

昔は、「研修はどうでしたか?」とか「講師はよかったですか?」などと聞くのが王道でした。しかし、いくらアンケートで、「研修はどうでしたか? よかった・普通・よくなかった」などと聞いても、多くの参加者が、リップサービスで「よかった」に丸をつけてくれるだけ……ということがわかって、最近はあまり聞かなくなりました。

では、どんな聞き方をすればよいのか?

次のように聞いてみてください。

「研修で学んだことで、印象に残り、これから現場で使いたいと思ったことは何ですか?」

ある意味、研修の内容がよかったことはもう前提で、どこがよかったのかを聞くのです。

ときには、現場でもう使ったイメージで、「何がうまくいきましたか?」と聞くこともあります。

よりよくするための4つの切り口

また、今後の研修内容に活かすという観点の質問では、次のように聞きます。

「研修をよりよくするためには、どんなことができると思いますか?」

昔は「研修で、よくなかったことは何かありましたか?」などと聞いていましたが、そう聞くと、粗さがしのような回答がきてしまうので、「よりよくするためには?」と、建設的に聞くのが最近の傾向です。

「よりよくするため」の切り口として、「KISS」という概念があります。

これは、図表1のような言葉の頭文字を並べたものです。

つまり、よりよくするために、「継続すべきこと」「改善すべきこと」「着手すべきこと」「やめるべきこと」は何? という4つの切り口に注目すればわかりやすいということです。

これは、そのまま、「研修をよりよくするために、続けた方がよいと思うことはなんですか?」などと、アンケートの質問項目にできますね。

不特定多数の人たちに聞くときは、漠然とした質問で答えが返ってこないようなことがないよう、具体的に聞いて、積極的にフィードバックを取りにいく! お忘れなく。