ゴールがあることを意識づけた
受験の夏は、ちょうど東京オリンピックの時期でした。家族でテレビで観戦中、妻の口から思いもよらぬ名言が飛び出しました。
小学校受験では親が助けてやれるのは学校の門まで。あなたは試験会場に一人で行き入試に向き合わなければならない。でも大丈夫。勝負を終えてゴールテープを切った選手を、待ち構えていたコーチが抱きしめる様子がテレビに映し出されます。
「ゴールでお父さんと待っているからね」。そう伝えたことで、娘は受験にも終わりがくることを意識して、安心して本番に臨めたように思います。
口癖は「絶対大丈夫」
また、妻は常に「受かるに決まってるよ」と言い続け、最後までブレませんでした。まるでアニマル浜口さんのような妻。
子供が自信をなくしたときにも、親が「絶対に大丈夫」と言い続けることはもっとも大切なことではないでしょうか。
三人四脚で駆け抜けた日々でした。妻は過去問分析の鬼となり、4社の問題集の傾向を分析し尽くし娘の苦手を底上げしました。
僕も願書の作文には仕事以上に本気で取り組みました。それもこれも、今、笑顔で小学校に通う娘を見るといい思い出です。