技術大国なのにアナログな国、日本
一時帰国して改めて感じたのは、日本はデジタル証明やアプリの開始が遅すぎるということだ。
すでに欧米は規制の緩和に向かっており、入国の際、欧州の大半の国では証明書類の提示義務は一切ないし、アメリカはワクチン接種証明書は要るが、検査証明書は撤廃された。
それなのに、日本はアナログな入国システムを必要としている。入国規制の緩和は、相互で行われないと意味がない。世界と足並みがそろっていないのだ。
もう少し国際感覚を持って状況を見極めないと、世界から「不便な国」と認識され、さまざまなビジネスチャンスが失われやすくなる。
思えば、日本は、コロナ禍での給付金の申請やワクチン接種の予約なども、完全なデジタル化ではなく、紙ベースで行ったため、全くスムーズではなかった。
海外に住んでいると、日本製の薬品、家電、車など、優れた技術の恩恵を国内にいるよりも如実に感じる。素晴らしい技術大国と思われている日本が、デジタル後進国の烙印を押されてしまわないか、外から見てとても心配になっている。