情報を入力時の最大の問題
日本入国のため、早速MySOSをインストールしようとしたが、あまり早く書類をアップしてもいけないらしく、日本入国の2週間以内とある。
逆算して入国予定時刻から2週間を切った日、登録を試みた。
最初は赤の画面となっているが、①の質問票、②の誓約書をアプリ上で打ち込み登録、ワクチン接種証明書もアップした。
各書類は審査中という表示が出て、どのくらいかかるのかと心配していたら、数分後に審査完了というポップアップが出た。赤だった画面は黄色になり、無事、機能していることがわかった。
ただ一番のネックは滞在国の医療機関で入手する③のPCR陰性証明だ。
最大の難関は「手書き」の書類
これは最初の出発地の出発予定時刻から72時間以内に検査を受けなければならない。筆者の場合は5月31日13時55分アテネ発のフライトだったので、逆算すると28日の13時55分以降に検体採取に行くことになる。
在ギリシャ日本国大使館が推奨するクリニックが近所にあり、そこから発行される証明書なら簡単に事が進むのだが、日本政府は厚労省所定のフォーマットを強く推奨している。
フォーマットをダウンロードし紙に出力、医師に必要事項を手書きで記入してもらい、アプリ上でアップロードするのだ。
所定以外のものでも必要項目を網羅していればいいのだが、このクリニック発行のものは国籍欄(5月末時点で必要)がなかったので、やはり所定で行くしかない。
先に海外から帰国した友人たちから、「海外の医療機関は日本人の名前には慣れていないからよく間違える」「医師の署名(サイン)とあるからサインをもらったら、日本の空港で提出の際、読めないと言われ、もめた」などという話を聞いていた
当地の日本国大使館からも同様のアドバイスがあり、既に対応してくれているクリニックには、医師のサイン欄は読めるようにブロック体で書いてもらうように要請したらしい。それはもはやサインではないので、最初から「名前記入欄」にすべきだろう。
さらには、大抵の書類に間違いがあるので、書き直し用のため、日本国大使館から厚労省所定フォーマットの原本をクリニックに送付済みという。
EUデジタルCOVID証明書は、データがクラウド上で管理されるため、スマホを持っていれば、証明書をわざわざプリントアウトすることも、医師に手書きしてもらうことも、それを旅行者が撮影してアプリに登録する必要も一切ない。
医療機関も在外の大使館員の方々も、世界標準とはかけ離れた紙ベースの陰性証明のために、本当に苦労されている。