悪口メールを送ってしまったら

Q:あろうことか、悪口の文面がCcで本人に届いてしまいました。どうフォローすればいいですか。

A:まず、とても大切なことを確認しましょう。

第三者の悪口は絶対に書かない

心に思うのは仕方ありませんが、悪口は書いてはいけません。Ccなどのミスでなくても、最悪、文面が本人に渡るかもしれません。それもすべて書いた自分の責任です。

人に見られない場所だったら書いてもいい、などと思っていると、ついあちこちによくないことを書きはじめるものです。「とにかく悪口はどこにも書かない」と決めておく。これが肝要です。

でも、今やあなたのメールは相手に届いてしまったらしい。こうなってはもう謝るしかありません。

大変不適切な文面をお送りしてしまい、まことに申し訳ございません

それでも、失敗を取り消すことはできません。今後の行動で誠意を見せるしかないでしょう。災いを転じて福となすことも不可能ではありません。でも、こんな事故が起こらないよう、普段から心がけを正しくしておきましょう。

お詫び申し上げます
写真=iStock.com/anton5146
※写真はイメージです
Q:相手に読まれるとまずい情報を送ってしまいました。相手はどうやらもう読んでしまったようすです。

渡すべきではない情報を相手に渡してしまったのですね。スパイだったら生死が問われる状況ですが、会社員でも大失態です。

状況にもよりますが、こういった場合は丁重にお願いをしてみます。

まことに申し訳ございませんが、ご内密にしていただけますよう、何とぞよろしくお願い申し上げます

このように素直にお願いして頭を下げれば、相手も「分かりました、見なかったことにします」と言うよりほかに選択肢はなくなります。

ただし、情報がもれたのは取り返しのつかないことです。送信前の宛先確認をくれぐれもお忘れなく!

Q:どうやら、読んではいけないはずのメールが届きました。

A:自分が送ってしまったのに比べるとずいぶん気が楽なものですが、気まずいと言えば気まずい状況です。

青くなっているのは相手ですから、わざわざこちらからリアクションすることはありません。もし何か聞かれたら、「大丈夫ですよ、読まずに削除しましたよ」と伝えてあげましょう。

メールの件ですが、プロジェクトに直接関係なさそうでしたので、まだ開いておりませんでした。それでは破棄いたします

相手は、きっと読んでいるだろうな……と思うかもしれませんが、ビジネスのやりとりは実際の発言がすべてです。そう言っているのだから、そうなのです。それで十分です。