今期の『会社四季報』でわかった5つの注目銘柄
さて、ここまで聞いて「いや、ちょっと待て。そのExcel分析シートとやらを前提で話されても困る」と思った方もいるでしょう。なので、今回は『会社四季報 2022年3集夏号』(2022年6月17日発売)からExcel分析をベースに、私が注目している5つの会社をあげましょう。
銘柄 3期平均増益率 目標PER 目標株価
①ヤーマン(6630) 10.2%【27.7%】 20倍【25倍】 1831円【2988円】
②チェンジ(3962) 47.80% 30倍 2358円
③デクセリアルズ(4985) 13% 20倍 7005円
④ファブリカコミュニケーション(4193) 18.70% 30倍 4818円
⑤ウォンテッドリー(3991) 111.60% 33倍 2917円
①ヤーマン(6630)
美容・健康機器メーカー。2022年6月14日に本決算発表をしていています。【】はそれを反映した数値ですが、内容が素晴らしく、上振れました。四季報の発売日以降の株価も堅調に動いています。
②チェンジ(3962)
地方自治体のDX支援やふるさと納税サイト「ふるなび」を運営する同社。業績の成長率がかなり目立っていました。さらに中期経営計画に関するコメントも。ただし、FRBの金融引締めへの警戒により株価は安値圏に低迷していて、目標PERも超保守的に設定。それでも目標株価はプラスになるので、そろそろ上昇に転じてもおかしくはないかとみています。
③デクセリアルズ(4980)
スマートフォンや自動運転車に欠かせない反射防止フィルムをはじめとする、ニッチな電子部品を手がける同社。商品の付加価値は高く、営業利益率は27%を超えています。数年前から大きく業績を伸ばしており、市場の注目度も高まってきています。成長が継続すれば高値更新も。
④ファブリカコミュニケーションズ(4193)
SMSの通知サービスと中古車販売支援で業績を伸ばしている同社。2021年4月に上場してまだ日は浅いのですが、株価はすでに一度底打ちを確認できます。またコロナ禍を挟んだ業績が四季報に載っていますが、安定的に成長を続けていることから、業績の持続性は高いかも。そう考えると強みを感じました。
⑤ウォンテッドリー(3991)
ビジネスSNSを運営する同社の業績が急拡大しています。3期平均ではなく来期増益率をみてかなり無難に目標PERを設定しています。ただし、新市場区分における流通株式比率への抵触懸念があるとのこと。その点に留意して、検討するべきでしょう。