「サントリー天然水」が持つ重い責任
ところで5月16日、「サントリー、飲料165品を10月1日から価格改定」というニュースが各メディアで報道された。大容量・小容量ともに、おおむね現行価格から20円の値上げとなる。値上げが相次ぐご時世だが、ブランドとしてどう思うのか。
「消費者の方にはご負担をおかけしますが、価格に見合った価値を訴求したいと考えています。サントリー天然水は、世の中になくてはならない存在になりたい。そのためには味はもちろん、安心・安全や容器の使い勝手、環境の取り組みなど多方面で取り組んでいきます。
例えば自社グループでは『水循環を知る、大切に使う』に加えて、地下水の水源を守る活動にも力を入れ、2003年から『サントリー天然水の森』活動も行っています。現在は15都府県に約1万2000ヘクタールの森を保全。自社グループ国内工場でくみ上げる地下水量の2倍以上の涵養(地表の水を地下に浸透させる)という目標も達成しました」
ひとくちに「地下水」というが、山に降った雨が20年以上かけて地下にしみ込むという。
飲料水がここまで拡大すると、企業の社会的責任も増す。グループ企業理念に「水と生きる」を掲げる会社にとって、「サントリー天然水」が果たす役割は大きく、重い。