マッチョな組織からホワイト職場へ

私自身は超一流の上司ではありませんが、経営する謎解きゲーム会社ではこれに近いことをやってきました。というのも、うちはもともと男性社員が多かったのですが、ある時期から女性社員が増えてきたことで、企業文化や働き方を変える必要性が生じてきました。

そこで私は、何らか職場環境や働き方に関する不満が出るたびに、当事者への質問を繰り返し行い、要因をしつこく掘り下げました。要因がある程度明らかになったところで、複数の代替施策を提案してもらい、その中からベターなものを選んで実行に移してもらうようにしました。

例えば掃除を勤務時間外の自主参加ではなく勤務時間内に一斉参加に変えたことや、集合一括の社内研修から個人申請の社外研修に変えたことなどは、メンバー発の改革の一例です。

今では女性にとって働きやすいホワイトな環境になっており、生産性や業績の向上にも大きく寄与することになりました。また、人材の自律化も進んで、私のマネジメント負担もずいぶんと減りました。

コロナ禍の騒動が落ち着いてきた今になって、上司側の業務量負担やストレスがすごいことになっていると耳にすることがあるのですが、ぜひ今回の記事で取り上げたような回答力(アンサー力)を身に付けて、有事やピンチを自身の成長の力に変えていってもらえればと思います。

【関連記事】
ダメな上司ほど最初に使ってしまう…「部下との1対1」で避けたほうがいい"ある言葉"
「間違えたんだから、責任を取れ」オペレーターに詰め寄るモンスター客に上司が放った"爽快なひと言"
新入社員がどんどん辞めていく会社の「残念な上司」たちに共通する"ある口癖"
頭のいい人はそう答えない…「頭の悪い人」が会話の最初の5秒によく使う話し方
1億円以上貯めた「地味な会社員」に直撃して気づいた彼らが共通して"やらないこと"3つ