投資案件が次々と不調に終わり連続大コケ
そんな事態になったとはいえ、他の投資ではなかなか味わえない、臨場感あふれる体験だと前向きに捉え、私は懲りずに、次なる出資先を物色しました。
そして次は、「神戸の飲食店プロジェクト」「途上国の太陽光システムプロジェクト」に出資したのでした。
「神戸の飲食店プロジェクト」は1口5000円で5000円分の食事優待券、「太陽光システムプロジェクト」は1口1万円で2000円分のカーボンオフセット証明書(←二酸化炭素500kg分の大気への負荷消失)と、いずれも少額出資で、しかも破格の投資家特典。そして売り上げ次第では大きなリターンも期待できるわけですから、やはり魅力的でした。
ただ、いずれも結果は惨憺たるもので、「神戸の飲食店プロジェクト」はコロナ禍もあって売り上げは低迷し、出資額はほぼ半減に、「太陽光システムプロジェクト」にいたっては収益化できずに、償還されたのは1口あたりわずか400円程度でした……。
損失を被っても後悔していない理由とは
このように、冒頭のハマグリ専門店プロジェクト以外は、数字だけを見れば投資としては大失敗ですが、私は決して後悔はしておりません(強がりではなく)。
その理由として、これらの商品性を理解し、リスクを十分認識し、自己責任で腹をくくっての投資であったことはもちろんのことですが、他に、以下の理由が挙げられます。
1 少額投資であった
投資額はいずれも5000~2万円とごく少額で、たとえゼロとなったとしても(実際、ほぼゼロとなったものもありました)、十分耐えられる金額でした。
2 投資家特典が大いに魅力的であった
いずれも魅力的な投資家特典が受取れて、その金銭的価値は、投資額に対して20~100%もの高割合でした。すなわち、投資家特典だけでも、ある程度のリターンは確保できたのでした(「神戸の飲食店プロジェクト」は特典だけで元が取れた)。
3 投資先との距離が近く、臨場感抜群であった
投資先の事業(プロジェクト)がハッキリしており、そして、その事業も小規模なことから、投資家気分を大いに味わうことができました。また、事業の進捗状況についても定期的に報告があって、(いい意味でも、悪い意味でも)臨場感をたっぷり味わうことができ、非常に満足感がありました。