ロシアのプーチン大統領はなぜ強権的な手法をとるようになったのか。東京大学先端科学技術研究センター専任講師の小泉悠さんは「プーチンはロシアという国を愛している。だからこそ、自らの考える『ロシアのためになること』に逆らうものは容赦なく弾圧するようになった」という――。
※本稿は、小泉悠『ロシア点描』(PHP研究所)の一部を再編集したものです。
権力の虜になるプーチン
プーチン大統領が大変な愛国者であることは疑いないでしょう。プーチンが尊敬する歴史上の人物として挙げるのは、ピョートル大帝とストルィピン(ロシア帝国時代の首相)です。どちらもロシアの近代化に尽力したリーダーであり、ここに自らを重ねることは不自然ではありません。
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