具体的な表現でその人自身の過去と比較する

⑤比較より成長にフォーカス 進歩したこと、成長したことについて伝える

基本は、ほかのメンバーと比較しないこと。

「○○さんはできたのに」はもちろん、「○○さんより上手だね」も。比較すると「こちこちマインドセット」が発動し、不安感が高まります。逆に、

「以前より、文章がすごく上手になったよね」
「英会話、ずいぶん上達しているね。頑張ってるね」

と、他人でなくその人自身の過去と比較して褒めると、「しなやかマインドセット」が高まります。具体的な表現だと、なおいいですね。

⑥事柄より気持ちにフォーカス「どんな気持ちだったの?」と聞く

何かをした事実より、そのときの気持ちを聞いてみる。

「そのホームランを打ったとき、どんなふうに思った?」
「この課題をやり終えて、どんな気持ちだった?」

と、好奇心を持った質問が、相手との関係を強めていきます。またこの質問は、失敗したときに、次にどこへ行くのかを考えるのにも、役立ちますね。

ロボット デザインに取り組んでいる若い女の子
写真=iStock.com/JGalione
※写真はイメージです

「落ち着きがない」ではなく「好奇心がある」

⑦失敗より成功にフォーカス 「うまくいったときはいつ? それはなぜ?」と聞く

「なんで失敗したの?」「なぜ50点なんか取っちゃったの?」と、失敗の原因を追及するようなことを聞く代わりに、次のような質問が役立ちます。

松村亜里『誰もが幸せに成長できる 心理的安全性の高め方』(WAVE出版)
松村亜里『誰もが幸せに成長できる 心理的安全性の高め方』(WAVE出版)

「そのスピーチがうまくいったのは、いつ?」
「それが少しでもうまくいったときは、何をしたの?」

⑧弱みより強みにフォーカス 「あなたの強みを使ったらどうなる?」と聞く

「あなた、落ち着きがないからね」と、相手の弱みではなく、

「好奇心があるね」

「それ、あなたの強みの創造性を使ったら、うまくいくんじゃない?」という表現が効果的です。

ポイント:プロセスに注目したフィードバックの言葉をどんどんかけていこう
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