同じ失敗を2度、3度する人の特徴

言語化能力が低い人は、「なぜ失敗したか」「なぜうまくいかないか」を言葉で説明することができません。つまり、「何となく失敗した」としか言えない。

当然、失敗の理由、原因も説明できない。とするのなら、次もまた同じ失敗をするしかないのです。同じ失敗を二度、三度繰り返す人。その理由が説明できない人は、間違いなく言語化能力が低いのです。

もしあなたが、言語化能力が低かったとしても、落ち込む必要はありません。自分の意見を聞かれて、スパッと答えられる人は、せいぜい10人に1人くらいでしょう。

逆を言えば、言語化能力が高い人は、職場やビジネスにおいて極めて有利です。上位10%に入ることができます。

特にこれからのAI時代、「インプット仕事」よりも「アウトプット仕事」が必要とされる時代では、言語化能力が勝者と敗者をわける鍵となるはずです。

電球とメモパッド
写真=iStock.com/Twomeows_IS
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1日15分で言語化能力は向上する

「言語化」能力を磨くのは、簡単です。アウトプットを日常にすれば良いのです。

・本を読んだら感想を書く。
・映画を見たら感想を書く。
・おいしいものを食べたら、感想を書く。
・今日あった、楽しかった出来事を文章にする。

つまり、「遊び×アウトプット」を、1日15分でも続ければ、たったの3カ月でも言語化能力は飛躍的に向上します。

実際、私のコミュニティ、樺沢塾や樺沢紫苑オフィシャルファンクラブ「しおんず」で、アウトプットのイベントをよく行いますが、たった2、3カ月、たった数回のプレゼンテーションをしただけで、飛躍的にアウトプット力が向上する事例が多発しています。

短期間で言語化能力をアップさせるには、「話す」よりも「書く」アウトプットは効果が大きいです。特にSNSやブログなど、不特定多数の人が読むメディアに書くと緊張感も生まれ、成長スピードは何倍にもアップするでしょう。

すべての「遊び」をアウトプットするべき

ということで、「遊び×アウトプット」で言語化能力が飛躍的にアップする。あなたの人生は、簡単に変えられるのです。

映画を見たらアウトプット。

本を読んだらアウトプット。

おもしろいテレビ番組を見たらアウトプット。

旅行に行ったら、写真とともに、その楽しい体験をアウトプット。

おいしいものを食べたら、写真とともに、その感想をSNSにアウトプット。

今日1日の「楽しかった出来事」を、日記にアウトプット。

映画や読書に限らず、すべての「遊び」「娯楽」「楽しい体験」をアウトプットするべきです。

アウトプットの掛け算で、あなたの脳は活性化し、頭が良くなる! アウトプットすることで、圧倒的に記憶に残りやすくなる。

「楽しい体験」を毎日、アウトプットしていれば、あなたの頭の中は「楽しい」「楽しい」「楽しい」で埋め尽くされます。「今日、楽しい」が、365日、それが10年、50年続くのが、「楽しい人生」「幸せな人生」です。