エアコンのフィルターは花粉が溜まりやすい

花粉を屋内に持ち込まない

外から花粉を持ち込まないために、屋内へ入る際には花粉を払い落としましょう。花粉が付着しづらい素材の服を着用するのもよいです。静電気の起きやすいウール素材、表面に凹凸の多い素材などは花粉が付着しやすいと言われています。化繊素材や表面がツルツルしたものは花粉が付着しにくく、付いた花粉も払い落としやすいです。また、昨今は換気が奨励されており、窓を開ける機会が多くなっていますので、花粉飛散情報をチェックし、状況に合わせて窓を閉める、窓開けを控えめにするなどの対応をしていただければと思います。

花粉を舞い上がらせない

屋内へ入ってしまった花粉は掃除で除去しましょう。その際には濡れ拭きが効果的です。掃除機は花粉を舞い上がらせてしまいますので注意が必要です。窓のサッシやエアコンのフィルターなどは花粉が溜まりやすい箇所ですので、こまめに掃除をすることをお勧めします。さらに、空気の乾燥も花粉を舞い上がらせやすくしますので、加湿器や空気清浄機を併用するのもよいでしょう。

エアコンの遠隔操作
写真=iStock.com/yuruphoto
※写真はイメージです

コンタクトレンズはあまり使わないほうがいい

<パフォーマンスを下げないために>

コンタクトレンズの使用について

花粉が多い期間は、コンタクトレンズの使用を控えることが望ましいです。レンズの汚れに花粉が付着しやすくなり症状が悪化することがありますし、角膜を傷つけてしまうおそれもあるためです。どうしても使用したい場合は花粉や汚れはしっかりと落とすようにし、レンズを清潔に保つことが最も重要です。花粉の気になる時期のみワンデータイプを使用するのもよいと思います。

メガネが苦手という方は作業時、運転時などコンタクトレンズの使用は限定的にする、休日はメガネを使用するなど、できるだけ装用時間を短くするように心がけてください。目に違和感がある場合に無理に装用する事は絶対に避けてください。

薬の選び方

近年、“第二世代”の抗ヒスタミン薬が主流になり、市販薬の選択肢も増えています。第二世代とは、抗ヒスタミン薬の副作用の問題に対応して開発された薬を指します。これらは脳に移行しにくいため、比較的インペアード・パフォーマンスがあらわれづらいとされています。

毎年同じ薬を使用している方、眠くなるのは仕方がないと諦めているという方は、一度薬剤師に相談していただき別の薬を検討することもおすすめします。また、薬の服用開始タイミングも重要です。花粉症の症状がひどくなってからでは十分な効果が得られませんので、症状が出始めたらすぐに使用するようにしてください。