スベッているオヤジギャグへの対処法
ただ、問題は相手が「スベる」リスクを感じていない、自分ではウケると思い込んでいるジョーク――そう、オヤジギャグへの対応です。
優しさからウケたフリをしたら、調子に乗ってつまらないダジャレを連発されたという“悲劇”をよく耳にします。そんなとき、私がよくするリアクションのフレーズをお教えしましょう。
それは「またですか~(笑)」「あ、でましたね~(笑)」「あら、絶好調ですね~(笑)」「もう~、勘弁してくださいよ(笑)」といったニュアンスの言葉です。「おもしろい」とか、「ウケる」とはひと言も言っていません。
むしろ「また始まった」というニュアンスのほうが強いでしょう。「絶好調」もその9割方は皮肉でできています。「勘弁してください」に至っては、その意味合いは「やめてください」と同じ拒絶の言葉です。でもストレートに拒絶していないだけソフトな印象になりますよね。
そしてここでも重要なのは、「(笑)」の部分。気を遣って爆笑する必要はありませんが(相手を調子に乗せるだけ)、軽く笑みを浮かべて言うのがポイントです。同じ拒絶するにしても真顔や仏頂面でスルーされるより、笑顔があったほうが相手だって悪い気はしないはず。
笑うというリアクション、笑顔での反応は、大人のコミュニケーション、会話の基本です。