数百人規模で外国人を日本に迎え入れるモニターツアー
南アフリカなどアフリカ南部で新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」が見つかった。感染力や毒性など詳しいことはまだ明らかになっていないが、世界的な流行の兆しもあり、日本を含む各国が相次いで入国制限に乗り出している。
その少し前、観光庁はインバウンド客受け入れの再開を目指し、数百人規模で外国人を日本に迎え入れるモニターツアーを水面下で企画していたことが判明した。
いくら日本での感染状況が下火だと言っても、多くの国はまだコロナ禍から抜けきれていない。その最中に外国人400人を招待し、さまざまな観光地を行脚する「団体旅行」を政府主導で進めていたというのだ。
関東から九州まで、旅費はすべて観光庁持ち
観光庁によると、この計画は「旅行者の移動状況や行動を把握できるかや、陽性者が発生した場合の対応などを検証するのが目的」だという。
筆者が入手したツアー概要によると、内容は次のようなものだ。
実効性検証のための訪日モニターツアー概要
・米、英、仏、豪、シンガポール、タイ、韓国など11カ国から400人を招待
・スキー場や温泉地がある関東甲信越、近畿、九州など12県を巡る
・宿、食事、航空券を含む旅行代金は観光庁が全額負担
・発給制限のある日本入国ビザは観光庁が手配
・旅行会社社員家族の同行来日も可(一部費用は自己負担)
・所定のワクチンを接種済みであること
・米、英、仏、豪、シンガポール、タイ、韓国など11カ国から400人を招待
・スキー場や温泉地がある関東甲信越、近畿、九州など12県を巡る
・宿、食事、航空券を含む旅行代金は観光庁が全額負担
・発給制限のある日本入国ビザは観光庁が手配
・旅行会社社員家族の同行来日も可(一部費用は自己負担)
・所定のワクチンを接種済みであること
このモニターツアーはオミクロン株が見つかったことで、11月30日から外国人の新規入国が禁止されたことを受け、いったん計画は棚上げされている。ただし後述するが、今後判明するオミクロン株の感染力や重症度合いによっては、このツアーが行われる可能性は高い。