タンパク質の多い食べ物はグルタミンも補給できる

グルタミンを多く含む食品は、生魚、生肉、生卵、発芽大麦などの、タンパク質を多く含む食品群です。

1日に何グラム摂ったらよいかは、まだ明らかになっていませんが、毎日の食事で、以下のような良質のタンパク質を含む食品(タンパク質リッチな食品)を意識して摂ると、グルタミンも自然に補給できます。

ただし、グルタミンは40度以上の熱を加えると、成分が変性するため、生または生に近い状態で摂りましょう。

鰹節は75パーセント以上がタンパク質で、グルタミン酸およびイノシン酸などの旨味成分を大量に含むとともに、ビタミンB群に富んでいます。食用として利用する際には、鰹節削り器(かんな)で削って削り節とするのが伝統的です。現在では荒節から削り出し、密封パックとして販売されています。削り節は豆腐や青菜の煮物などの和食全般に使われますが、削り節をたっぷり振りかけたお好み焼きや焼きそばの愛好者も多くいます。

魚も卵も「生」で食べるのがおすすめ

牛や豚などの動物の脂は低温で固まってしまいますが、魚は冷たい水の中でも泳ぐため脂肪が固まらない性質があります。しかもEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)という血液をサラサラにする成分も多く含まれているのです。魚やアザラシを食べるイヌイットは、肉食のデンマーク人と比較して心疾患の死亡者が極めて少なかったという研究結果もあります。脂肪たっぷりの魚には、特にEPAやDHAは豊富です。

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ほかにも、魚の身には良質のタンパク質やカルシウム、ビタミンが多く含まれ、腸の働きをよくしたり、リンパ球の栄養分となるグルタミンも多く含まれたりと、健康長寿に欠かせません。魚の油もグルタミンも、熱に弱いので生で食べるのがおすすめです。

タンパク質の構成成分であるアミノ酸にはいくつもの種類がありますが、腸にとって大事な成分が「グルタミン」です。だしなどに含まれるグルタミン酸とは別で(これも腸によいのですが)、生卵や生魚に多く含まれています。グルタミンは腸を動かすエネルギーになるだけでなく、白血球の中にあるリンパ球の栄養分なので、免疫力の増進にも大きな役割を果たしています。

卵そのものも「完全食品」といわれるほど栄養豊富なのですが、腸の健康を意識するのであれば、ぜひ生で食べましょう。

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