国内のみならずグローバルに仕事をしている利点

それに加えてもうふたつVTIを推す理由がある。

まずひとつ目は構成銘柄がグローバルで活躍している企業がほとんどだから。

VTIは先にも伝えたようにアメリカ限定で投資をしているから、アップルやマイクロソフトといったアメリカのパワフルな銘柄に集中的に投資できることが魅力だと伝えたよね。でも、もしアメリカがなにかのきっかけでまた暴落をしたらどうだろう。アメリカに集中した株だからこそ、株価が大幅に下がるリスクが高くなることも考えられる。

しかし、これらの大企業はアメリカ市場だけでビジネスをしているわけじゃないんだよね。そもそもVTIの組入銘柄のトップはグローバル企業だから、アメリカ株ではあるけれど、全世界で成功をしている会社に投資をしていると考えてもあながち間違いではないと思う。世界を舞台にビジネス展開をしている企業だからこそ、アメリカ市場だけの影響を受けるということは少ないと僕は考えている。

常に成績のいい企業しか構成銘柄に残らない

そしてもうひとつ、組入銘柄が変わることも大事だ。

アメリカでは収益を上げられない企業は、アメリカの市場を測る上で大切な米国株の代表的指標のダウ平均やS&P500の構成銘柄から容赦なく退場させられる。つまり、常に成績のいい企業しか構成銘柄には残ることができないんだ。そしてVTIが連動している指標CRSP米国総合指数の上位銘柄はS&P500とほぼ変わらない。

ということは、もし、S&P500の上位銘柄に入っている企業が収益を上げられず撤退をしたらVTIの組入銘柄からも撤退をすることになり、代わりに成長著しい元気な会社が入ってくるんだ。VTIのようなアメリカの指標をベースにしたインデックスファンドに投資をしておけば、今、一番業績の良い会社に投資ができているということになるんだ。

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