いっぱい汗をかいてもお酒は抜けない

「二日酔いになった時は、とにもかくにも水分補給です。水をたくさん飲んで、体内に残ったアセトアルデヒドを尿で出してください。これが一番の特効薬です。二日酔いの状態は脱水症状に加え、低血糖になっているので、炭水化物を摂るのも有効です。ただし、胃に不快感を覚えるなら、無理に食べる必要はありません。

注意したいのはお風呂やサウナ。二日酔いになると、“汗をかいてお酒を抜く”という方がいますが、これは逆効果です。汗をかくことで脱水がより促進され、重篤な場合は脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。お風呂やサウナは、体調が戻ってからにしましょう」(大津医師)

「汗で酒を抜く」という考えは今日で捨て、「水をたくさん飲んで尿でアセトアルデヒドを出す」と悔い改めなくてはいけないようだ。いや、そんなことよりも、「二日酔いになるまで飲み過ぎない」ほうがずっと建設的である。

水を飲む女性
写真=iStock.com/fizkes
※写真はイメージです

最後にコロナ禍だからこそ、気をつけたい酒席のマナーについて、大津医師からアドバイスをいただいた。

「緊急事態宣言は明けましたが、“今はコロナ禍”だということを常に意識しましょう。大人数での宴会は、まだ避けたほうが無難です。これからの寒い時期は、換気も不十分になりがち。粘膜も乾燥しやすいので、今まで以上に感染対策を強化して、お酒を楽しんでほしいですね。

また、これはコロナ禍に限ったことではありませんが、体調不良の時はお酒を控えてください。肝臓の代謝も落ちているので、普段より二日酔いになりやすいからです。お酒の飲み過ぎは、二日酔いを誘発するだけでなく、免疫も下げるという報告もあります。免疫が下がると、感染リスクも高まるので、くれぐれも飲み過ぎには注意してください」(大津医師)

酒が入ると、つい声も大きくなり、人との距離も近くなる。せっかく解除になった外飲みを楽しむためにも、時流に合った飲み方を考慮したい。

※取材協力:日本最大のクリニック経営コミュニティM.A.F

【関連記事】
「同じ1杯でも飲み方で差がつく」お酒のダメージを残さないために必要な"あるおつまみ"
「どんな人なのかが一発でわかる」銀座のママが初対面で必ず確認する"身体の部位"
「ほぼ100%の人が目を覚ます」タクシー運転手が酔った客を起こすときに使う"奥の手"
「仕事やお金を失ってもやめられない」性欲の強さと関係なく発症する"セックス依存症"の怖さ
「1日2個、切ってスプーンで食べるだけ」メンタル不調に効く身近な"あの食べ物"