乃木坂46 山崎怜奈流② もっと深く読む方法

難しいときはちびまる子ちゃんに戻る

初めて学ぶ分野のときは、なるべく心理的なハードルを下げてくれる本を手に取るようにしています。

クイズ番組に出させていただけるようになって、自分が動物や天気のことを全然知らないことに気づいたので、最近は図鑑を読んで勉強しています。美術図鑑とか動物図鑑とか、海の生き物図鑑とか。荒木健太郎さんの『空のふしぎがすべてわかる! すごすぎる天気の図鑑』などは読んでいてすごく楽しいですね。

図鑑は子供向けのイメージが強いですが、専門家の方が監修していますし、わかりやすく写真やイラストで説明してくれているものも多く、大人の私が読んでも十分知識が得られます。

また、子供向けの学習漫画なども初めて学ぶ分野の勉強に役立ちます。小学校低学年のころに、「ちびまる子ちゃん/満点ゲットシリーズ」を買ってもらったのですが、今読んでもとても良い復習教材です。

図鑑や学習漫画は専門家がその分野のエッセンスを凝縮した本ばかりなので、「簡易版なんて」とか「しょせん漫画でしょ」なんて決して馬鹿にできません。

クイズ番組の勉強は、乃木坂46としてのアイドルの活動や、テレビ・ラジオ番組の出演などの合間にしなければならないのですが、子供向けの図鑑などがあると手軽に広く学べるので助かっています。

山崎怜奈さん
撮影=干川修

幼少期には、ほかにも『おジャ魔女どれみ』のアニメが好きだったから「アニメの中に出てくる料理の作り方が出てくる本だよ」とレシピ本を買い与えられたこともありました。好きなアニメや漫画に関係しているというだけで、子供はがぜんやる気が出てきます。

読みながら親子でお菓子を作ったのですが、レシピの文章に出てくる漢字を調べながら、量も測りながら意外と勉強にもつながっていたと思います。勉強はどんな分野でも最初でつまずくと苦手意識を持ってしまうと思います。なので、易しいものから、無理のないレベルから始めるのは良い作戦だなと思って、自分の勉強にも生かしています。

大人の私も、小学生向けの本で学んでいます。苦手意識を持っているお子さんは、思い切って自分の学年より下の学年向けの本から手を付けることも、手段のひとつだと思います。わからない、難しい分野でも大丈夫。レベルを下げて2、3冊読めば、きっと克服できるはずです。

読書の習慣がなくて何から読んでいいかわからない子におすすめなのが、『有名すぎる文学作品をだいたい10ページくらいの漫画で読む。』といった短編集や『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365』のような1ページ完結ものです。知っておくべき教養に触れることができますし、毎日ほんの少し読むだけというハードルの低さが魅力です。

(構成=本田創丸)
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