本当の「おとな」がいればうまくいく
また、いったん悪化した関係も修復へと向かわせることも可能となります。
しかし、ネガティブ・バイアスの影響もあり、いったんネガティブに振れた職場の感情を押しとどめるのは容易なことではありません。それゆえ、ネガティブな循環が発生しないよう、日頃からポジティブなマイクロムーブを意識的に、頻繁に起こしていくことが重要なのです。
「年下上司・年上部下」という状況にあっても、比較的良好な関係を維持しており、職場にもポジティブな感情があふれているケースももちろんあります。
そうした職場を見てみると、年下上司も年上部下も、互いに自律的であり、相手の感情に配慮していることがわかります。
特に、年上部下が“おとな”であり、その立場をきちんと受け入れ、自らの役割を正しく認識し、年下上司がやりやすいように振る舞うことができています。たとえば、会議の場での座る位置や発言する順番、発言量など、細かな点にも気を配り、ネガティブな影響を及ぼすことのないよう配慮しているのです。