自分の考えを相手にうまく伝えるにはどうすればいいのか。話し方トレーナーの桐生稔氏は「ダラダラと説明するより、結論から話したほうがいい。ただし、どんなときも結論から話す人は二流で終わってしまう」という――。

※本稿は、桐生稔『説明の一流、二流、三流』(明日香出版社)の一部を再編集したものです。

退屈している人たち
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説明下手な三流ほど、時間内に話が終わらない

あなたは説明するとき、どうやって説明の時間を設定しますか? 漠然と設定しますか? それとも説明のボリュームで設定しますか?

一流は、まず相手の許容時間を見極めます。つまり「どのくらい説明の時間が許されているか」です。

例えば初対面の人がいきなり5分も10分も自己紹介をしてきたら、だんだん聞くのが嫌になってきますよね。自己紹介で許容されているのは概ね1分程度です。

時間がなく、早く本題に入って欲しいのに、雑談ばかり続く打ち合わせはどうでしょう。だんだんとイライラしてくるかもしれません。

10分だけと言うから時間を取ったのに、営業マンがいきなり自社の歴史を長々と語りだしたら、その商談は確実に失敗します。

これらはすべて、相手の許容時間を把握していないときに起こる事故です。

事故を起こさないための、簡単な方法が3つあります。

①ズバリ聞く

「本日は1時間くらいお時間平気ですか?」「10分ほどお時間いただいてもよろしいでしょうか?」。この確認です。

「了解です!」であれば許容時間が許されている証。「りょ、了解です。。。」であれば、あまり時間がないのかもしれません。まずは聞いて把握します。