自己顕示欲を4つのタイプ別に解説

自己顕示欲には4つのタイプがありました。

① 自己顕示欲の小さい人
② 自己顕示欲のやや小さい人
③ 自己顕示欲のやや大きい人
④ 自己顕示欲の大きい人

①自己顕示欲の小さい人

「自己顕示欲の小さい人」は自分から周りに対して行動を起こすこともあまりなければ、起こした行動に対して、何か見返りを求めることもありません。自分が役に立つこと、できることを謙虚に理解しているので、でしゃばることで相手に迷惑をかけることがありません。むしろ自分から何かすることで、相手に迷惑がかかることを警戒しているくらいです。

安藤 俊介『怒れる老人 あなたにもある老害因子』(産業編集センター)
安藤 俊介『怒れる老人 あなたにもある老害因子』(産業編集センター)

相手から求められれば助言することも、手を貸すことも喜んでします。ただし、それは相手からのリクエストがあってからのことです。例えば、会社で顧問になっていたとして、現役世代が何か問題を解決するのに苦労をしていたとします。それを見ながら、自分の経験からはこういうことが言えるが、それが今のこのタイミングで役に立つだろうかと客観的に考えることができます。

自分の時はこうだったのだから、こうすれば解決できるに決まっているといった押し付けや、そんなやり方ではうまくいかないといった否定をすることはありません。

自分の意見がないわけではなく、求められたら必要に応じて自分の意見を明確に伝えることができます。呼ばれてもいないのに、こちらから出ていくようなことはないということです。

②自己顕示欲のやや小さい人

「自己顕示欲のやや小さい人」は、行動力はあるものの、その行動に対して相手の反応をそこまで求めていません。自分からいろいろな物事に顔を突っ込みますが、そこで周りがどう反応するかをあまり気にしていません。

例えるなら、会議中になんだかよくわからないけど自分の意見を一方的に話していき、じゃあ後は任せると言って去っていくような人です。その人の言ったことは採用されなくても、特に問題にはなりません。

このタイプの人は、自分が何か言える場所があるということだけが大事です。自分の意見を言ったことで、かなり自己満足しています。自分が何か言うことで相手が満足している、役に立っているという自負が少なからずあります。

どこにでもいる世話好き、話し好きな人です。考えや価値観を押し付ける訳ではありません。扱いが面倒な人と思える時もありますが、総じて悪い人ではないという評価を得ています。