内臓脂肪は短期間で減らせる

こんな簡単なゆる糖質オフで、お腹が凹むのか? と思われる方も多いでしょう。実は内臓脂肪は代謝が盛んで「つきやすいが落としやすい」という特徴があります。私がかつてダイエットを成功させたときのデータもあり、皮下脂肪に比べ、内臓脂肪は15日間で大幅に減っていきました。

ズボンのベルトで言えば“ひと穴”というところ。

また、内臓脂肪はインスリンの糖代謝機能を阻害する悪玉物質を放出しているため、血糖値を上げる原因の一つになっています。医師に高血糖、あるいは糖尿病の診断を受けている方は、ぜひこのゆる糖質オフを試みてください。たった15日でも、血糖値のコントロールが容易になるはずです。

モティベーションが上がったところで、ゆる運動を開始。筋肉を引き締め、さらなるお腹やせにつなげましょう。

お腹の脂肪をつかんでいる人
写真=iStock.com/kuppa_rock
※写真はイメージです

ゆる運動でお腹を凹ませ、血管も健康に

ゆる運動の目的は、以下の3つです。

(1)ゆる運動=有酸素運動で内臓脂肪を燃焼し、同時に糖も消費する。
(2)腹筋群とインナーマッスルを鍛えてお腹を凹ませる。
(3)血管内に「NO(一酸化窒素)」を増やし動脈硬化を予防・改善する。

(1)有酸素運動とは、軽度から中度の負荷を継続的にかける、ゆるめの運動のこと。酸素を使い、脂肪をエネルギー源として燃やすので、内臓脂肪を確実に減らします。

加えて運動で筋肉が活性化すると、グルットフォーというタンパク質が現れ、血液中の糖の消費も盛んになります。糖は体内で余れば内臓脂肪となってお腹にたまりますから、まさに一石二鳥でしょう。

有酸素運動には汗ばむ程度のジョギング、ウォーキング、水泳、サイクリング、ヨガなどがあり、週3回1回30分が目安です。