本社を説得し、3年かけて定着させ、客単価を増やした

日本マクドナルドの夜マックはそこに気づいてメニュー構造をローカライズしたわけです。アメリカ本社と掛け合って「日本はそういう文化の国であり、そこに合わせると増収の可能性がある」ということを納得させる。これは通常、グローバル企業の日本法人にとっては非常に大きなチャレンジとなります。その説得に成功し、かつ3年かけて定着させ、結果として客単価も増えて定着してきた。そういった成果だといえるのではないでしょうか。

本当は日本マクドナルドの一人勝ちともいえる好決算については、もっとさまざまな要因が組み合わさっていて、数多くの経営判断と積み重なった現場の努力の結果です。しかし月次データから読み取れる基本構造の部分については外食業に携わるすべての業態の方が学べる「何か」があるのではないでしょうか。

そしてそこから学ぶことで読者のみなさんも次のサラ・カサノバになれるかもしれません。コロナ禍がいくら厳しくてもこの世界は「勝てば官軍」なのです。

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