「復興とはなんでしょうか?」
大震災から10年が経ち、いまの福島の課題でいうと、帰還困難区域を抱えている自治体では、除染をいつ実施し、放射線量を下げて、帰還を望む住人に解除の時期を示すことができるかどうかということがあります。
また健康問題では、子どもの甲状腺がんの調査、震災関連死および震災関連自殺をどう減少させることができるのか。心臓疾患や白内障の増加やうつ病の増加をどうやって止められるのかということがあります。
産業面では、漁業の本格操業の開始、教育、旅行の拡大、農地の回復、畜産業の担い手不足などがあり、消費者庁の調査によれば、全国アンケートで福島県産の農林水産物を買わない人が11%と減少傾向はあるものの、風評被害対策などがあります。
私は災害公営住宅の家賃が、国の補助金が打ち切られ、三倍近くに値上がりしたことには大いに不満があります。
原発関連でいえば、汚染水処理が大きな問題になっています。国や規制委員会は、希釈して海洋投棄を考えているようですが、それをすると福島の漁業が大打撃を受けることは明らかです。また汚染土の最終処分をどうするのか。多くの福島県民は、中間貯蔵施設が最終処分場になってしまうのではないかと危惧しています。そして、最終的に核燃料デブリを取り出し、本当に原発事故が収束されるのか。県民は疑念をもって見ているのです。
いま、世間ではコロナ禍による緊急事態宣言が出されているのですが、2011年3月11日に政府が原子力災害対策特別措置法にのっとって発令した「原子力緊急事態宣言」は10年が経過しても、まだ解除されていません。福島県は、いまだに原子力災害が進行中なのです。
いったい、復興って何なのでしょうか?