プレジデントオンラインでの仕事の醍醐味

【飯田】身の回りのこと、自分の興味や感じたことがそのまま企画になることだと思います。もちろん通らないこともありますけど。打ち合わせで編集長にアイデアを何でもぶつけられる、そんな雰囲気、土壌があるんです。

PVも大切な要素ではありますが、読者はもちろん、著者や取材先から記事への反応をもらった時に、やりがいを感じますね。

プレジデントオンライン編集部員
撮影=宇佐美雅浩
近況や在宅勤務について話す編集部員たち。

【内藤】毎日のタスクに追われていて、あまり考えたことがなかったんですが……。私は時事的な話題をテーマにした記事を担当することが多いですが、新聞やテレビといった既存のメディアは日々のニュースを追いかけているため、横並びになることが多い。

でも、プレジデントオンラインは速報性より、より多くの視点を示すことを大切にしています。書き手の方と記事の方向性を相談する時に、ニュースを見て多くの人が感じるであろう素朴な疑問を投げかけるようにしています。私自身が最も知りたいことを専門家に答えてもらうことで、読者の皆さんにも納得や共感してもらえるとうれしいです。

プレジデントオンライン編集部員
撮影=宇佐美雅浩
「特にプレジデントオンラインは自由度が高いと思う」と話す編集部員。

【菅原】そこがウェブメディアのいいところなのかもしれません。特にプレジデントオンラインは自由度が高いと思いますよ。働き方だけでなく、ビジネスの話題からお金や生活といった働く人の身近なトピックも記事になりますし。

それに、世の中のニュースは暗い話題が多く、悪いニュースの方が大きく取り上げられるので目立ってしまいます。でも、プレジデントオンラインでは読者が前向きになれる記事を出せる。

【横田】自分の経験すべてが企画に生きるのがうれしいですね。3人の娘の母親としても、彼女たちが社会に出るころは、男女関係なく活躍できる社会になっていてほしい。前向きに頑張る人を応援したり、役に立ててもらえたりするような記事を出し、反響をいただくとものすごくやりがいを感じますね。

プレジデントオンライン編集部員
撮影=宇佐美雅浩
編集部員のメモ帳。
編集部員のプロフィール
横田 良子(よこた・りょうこ)
1981年生まれ。和歌山県出身。2004年慶應義塾大学文学部卒業後、出版社にて女性向け通販雑誌の編集と商品開発に携わる。05年プレジデント社へ。プレジデント編集部を経て、15年に「プレジデント ウーマン」の創刊に携わる。18年プレジデントウーマン編集部副編集長。20年よりプレジデントオンライン副編集長。
飯田 樹(いいだ・いつき)
1989年生まれ。2013年早稲田大学大学院政治学研究科修了後、人材系企業などでウェブメディアの編集に携わる。フリーランスを経て、18年プレジデント社へ。以降、プレジデントオンライン編集部所属。
内藤 慧(ないとう・けい)
1991年生まれ。早稲田大学文化構想学部文芸・ジャーナリズム論系卒業後、2015年時事通信社に入社。政治部を経て、16年札幌支社で警察司法のほか、北海道の政治・経済をメインに取材。19年プレジデント社へ。以降、プレジデントオンライン編集部所属。
菅原 雄太(すがわら・ゆうた)
1988年生まれ。宮城県仙台市出身。京都大学大学院公共政策教育部公共政策専攻の専門職学位課程を修了後、2014年朝日新聞社に入社。静岡総局、奈良総局、政治部を経て、19年プレジデント社へ。以降、プレジデントオンライン編集部所属。
(構成=プレジデントオンライン編集部・菅原雄太)
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