朝食メニューを固定化する

他にも私は「朝食の準備」が嫌でした。

我が家では、せっかく朝食の準備をしても子どもが食べない時も多く、その残飯処理や食器の片付けにも時間を取られていました。とはいえ、朝食を取らないのも身体に悪いですし、「パンのみ」のように1品にするのもよくないなと思っていました。

そこで、炊き込みご飯を朝食にすることにしたのです。就寝前に仕込んでタイマーをセットすれば、朝にはでき上がっています。炊き込みご飯は野菜もタンパク質も取れるので、これさえ出せば、茶碗1つで朝ご飯が完了です。余れば、夫が弁当にして持って行きます。

炊き込みご飯
写真=iStock.com/akiyoko
※写真はイメージです

洗い物も減るし、朝食作りに悩む時間、生ゴミの処理などの時間も同時に減らすことができました。朝食メニューの固定化は、思考や行動も引き算できるので、ものすごく有効です。

ポジティブワードに変換する

やりたくないことリストには、ネガティブワードが並びます。この時、「○○したくない」と同時に、ポジティブワードに変換した言葉を足しておくと、それが同時に解決策になってくれます(図表2)。

Not to doをポジティブワードに変換
出所=『やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ』
やりたくないことの裏返しはやりたいことであるケースが多いです。自ずと自分がしたいことが見えてきて、満足できる時間を過ごそうと動けるようになります。

ここにあるように、会社の書類チェックも「やりたくないことリスト」に入っていました。間違いを見つける能力がとても低いため、見落としが多いのです。そこで「書類のチェックをしたくない→チェックをしない状況を作る」に書き換えてリストに入れておきました。

するとある日、書類の間違いチェック能力が高い後輩がいることに気がつきました。書類チェックをしない状況を作るにアンテナを立てていたので、後輩の能力がひっかかって見えました。すぐに毎回アイスコーヒーを奢って、書類のチェックをしてもらう提案をしたら、OKしてくれました。

私が30分かけても見つけられないような誤字脱字も、この後輩がやると3分で見つかるのです。それ以来、大きな書類チェックミスがなくなりました。

これはまさに、やりたくないことリストに「書類のチェック」と書き、それをポジティブワードに変換していたからこそ、後輩の存在に気がつき、引き算につながった1例です。