共働きの子育て世代が「自由時間」を確保するにはどうすればいいのか。Voicyパーソナリティの尾石晴氏は「まず、私が考案した5つの質問を使って、やりたくないことを明確にしてほしい。私はこの方法で週の自由時間を10時間以上も増やすことができた」という――。(後編/全2回)

※本稿は、尾石晴『やめる時間術 24時間を自由に使えないすべての人へ』(実業之日本社)の一部を再編集したものです。

会議中にひらめいた女性
写真=iStock.com/metamorworks
※写真はイメージです

5つの質問を使って「引くべき時間」を見つけ出す

本稿では時間を作り出すために、「引くべき」時間を見つけていくテクニックをご紹介します。

次の5つの質問を使って、自分が「引きたい時間」へ問いかけをしてみてください。

・これをやめたら誰が困るのか?
・誰かがやってくれるならやってもらいたいか?
・時間が無限にあってもやりたいか?
・この時間の代わりにやりたいことがあるか?
・3年、5年、10年後につながる時間になるか?

例えば、週2回やっている掃除にこの質問をしてみます。

●やめたら誰が困るのか?
→家族が困る? そもそもきれいになっていると気がついていないのでは?
●誰かが代わりにやってくれる?
→夫は不在が多いので誰もやってくれない。
●時間が無限にあってもやりたいか?
→やりたいわけではないが、家がきれいだと気持ちよく過ごせる。
●掃除の代わりにやりたいことがあるか?
→子どもと過ごしたい。

とにかく自分で質問して答えを言葉にしていきます。

我が家はこの質問のあとに、掃除時間を引くため「ルンバ」と「ブラーバ」というロボット掃除機2台を取り入れました。「家族は掃除の有無に気づくほど神経質ではないが、誰かが私の代わりにやってくれるわけではない。でもやらないことを選べば、子どもと過ごす時間が増える」と考え、機械に頼ることにしました。

人によっては、「夫がやる」「子どもがやる」「外注する」「週2回の掃除を1回にする」など、引き算の答えは様々です。自分がやりたいけど時間がなくて仕方なく「引く」人は、外注もいいですね。「私がやらなければ」という気持ちのマイナス分まで外注に出して見えなくしてしまうのも1つの答えです。

問いかけをすると「引く」べき「回数」や「方法」などを見える化して、引きやすくなります。