「自分が考える自分の短所=思い込み」に気付ける

セルフインタビューをすると、たとえば次のような展開になります。

Q あなたの短所は?
 ↓
A 自分に自信がないところ
 ↓
Q どうしてそう思うの?
 ↓
A 周りの人を見るとすごいと思ってしまうから
 ↓
Q 100%そう言い切れる?
 ↓
A すごい人も完全無欠ではない。自分が負けていないところもありそう

勘の良い人は気づいたかと思います。「自分が考える自分の短所=思い込み」である可能性が高いのです。ネガティブな思い込みがあると、本来できることも及び腰になりがち。十分実現できる能力があっても、その確率を自ら下げてしまいます。

ところが、先ほどのステップに沿って短所に向き合っていると、思い込みが変化することがあります。最後の回答のように、ポジティブな思い込みに変えられる可能性があるのです。

セルフインタビューを通して少しでも「それほど短所ではない」と思えたら、そこから先の行動は自ずと変わってくるはず。望む結果も得やすくなるでしょう。

では、1と2の長所や得意なことを問う質問は何のために答えてもらったのかというと、自信を持ってもらうためです。長所=前向きな思い込みは、何もしなくても良い結果につながりやすくなる傾向があります。ぜひ「強み」として伸ばしていきましょう。

気になったことをノートに書き留める重要性

気になったことをノートに書き留めておくことも、自分を知り、潜在能力を発揮するうえでは有効です。

ノートに手書きすることによって、脳幹の網様体賦活系(もうようたいふかつけい、略称RAS)が刺激されるという報告があります。RASは「意識を向けているもの」を重要視して脳を働かせます。

つまり、ノートに書いた内容は無意識のうちに脳に刻み込まれるのです。そのうえ、その後も全自動でターゲットに意識を向け続けるという特徴があります。

この仕組みをうまく使うことで、最低限の努力で今までにない視点を得ることができます。新しいアイデアを思いつく可能性も大きく広がるでしょう。